SLOW LIFE JAPANと邦久庵倶楽部は、「クラウドファンディング」を通じて皆様のご支援をいただきながら、茅葺き屋根の補修に取り掛かることにいたしました。「クラウドファンディング」は、インターネットを通じて皆様の資金協力を少しずつ集める仕組みです。集まったお金のうち、仲介料と税金を除いたすべての金額を、邦久庵の維持管理保全のために使わせていただきます。4/12から5/21までが支援募集期間となります。皆様のあたたかいご支援を、何卒よろしくお願いいたします。

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建築家・池田武邦さんから継承した邦久庵（長崎）の茅葺きを補修したい ｜クラウドファンディングのサイトはこちらから

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　私たちは邦久庵のシンボルとしての茅葺き屋根を絶対に維持していくべく、まずは数年後の補修を予定して活動してきました。しかし、2020年、大きな台風が立て続けに長崎を襲いました。裏山に隠れるように建つ邦久庵は致命的なダメージにこそ至りませんでしたが、屋根の茅が随分と飛ばされ、抜け落ちて、一気に屋根面の傷みが進んでしまいました。 もちろん、新型コロナウイルスの打撃もありました。邦久庵倶楽部の文化発信を目的とした定期的な集いも、地元への集落にご迷惑をかけてはならないという観点から、1年以上にわたって休止状態が続きました。結果、思うように邦久庵をみんなで使い続けることができなかったことも、建物の傷みを早める遠因となりました。また、新オーナーJonathanさんの母国・イギリスでも感染拡大状況は深刻なものとなり、ゲストハウス業を経営するJonathanさんも感染者の療養・隔離施設として自らのホテルを提供するなど、ビジネス面・生活面で大きな影響を受け、すぐに屋根の補修に取り掛かるのは難しい状況が続いています。

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私たちは、邦久庵を最初に建てたときに茅葺き屋根を手掛けた茅葺き職人の棟梁・三苫義久さん（株式会社 奥日田美建）に相談しました。年々、茅葺き職人は少なくなっており、文化財の補修などで日々忙しくされている三苫さんですが、「池田先生の家」の屋根の近況を聞き、「次の台風が来る前になんとしても」との思いから、合間を縫って時間を確保してくださり、2021年5月に補修工事に取り掛かっていただけることになりました。

 

今回は大補修ではあるものの「まだ葺き替えまではしなくて大丈夫」とのことでした。「差し茅」と言って、屋根の奥の茅を手入れし、新たな茅を差し足して、凹凸のでき始めている屋根全体をきれいな面に整えます。5月の上旬から3週間に渡って工事を行い、5月の末に、完了予定です。差し茅が完了すれば、また10年ほどは安心して使って大丈夫になるのだそうです。この工事にかかる費用の見込みは、280万円。屋根の見えない部分の状態にも寄るそうですが、皆様のサポートをいただきながら、できるだけ丁寧に直していただけるようにしたいと思っています。