【終了】邦久庵 梅雨入り前の梅ざんまい
Hokyuann's Plum Pickling in 9th, June, 2019
令和最初の邦久庵倶楽部の活動でした。『梅』をテーマに日本文化を学び、楽しみながら、建築家・池田武邦の終の住処『邦久庵』を守り活かす一日。
【邦久庵 梅雨入り前の梅ざんまいレポート】
この日は邦久庵を舞台に日本古来の知恵が凝縮された『梅』を学び楽しむ一日。梅肉エキス作り、青梅割り、梅干し作りに梅御膳ランチを27名の皆様と満喫致しました(ボランティアチームの皆様、定員オーバーですみません…)。
一部の方々は先発隊ボランティアとしては9時過ぎにご到着。建物の掃除・30kgの梅洗い・お茶づくり・床の間飾りなどに励みます。建物のみならずアプローチまわりの掃き掃除なども率先してやってくださり、邦久庵の一番大切な部分である「おもてなし」を表現するところから楽しんでくださっているのがありがたい限りです。
11時ごろには皆さんご集合いただいて、今回も初めての方には真っ先に"恵比寿さま参り"。ただのイベントではなく、建物や池田武邦さんのことを一緒に知っていただくことを前提とした活動。これは当初から変わらない邦久庵倶楽部の最重要使命です。 梅作業や梅御膳ランチは、いつも企画運営をボランティアサポートくださっているNPO長崎県天文協会の方が今日も全面的にご準備&ご指導くださって、段取りよくテキパキと。参加者の皆さんも本当に情熱を持って、身を乗り出し、メモを取りまくって聞いてくださる方も多く、こちらも本当に嬉しい気持ちにさせられました。
最終的におひとりあたり1kgの梅干しづくりを体験いただき、お土産としてお持ち帰りいただきました。実はこれは参加者の方からの事前のご要望があり、せっかくそれだけ梅干しづくりへの期待があるのなら!ということで、急遽対応させていただきました。皆さんジップロックに入れたカラフルな梅をとても喜んで持ち帰ってくださり、企画側も大変嬉しい気持ちに。皆さん、我が子のように可愛がって育ててくださいね。
14時半くらいには全ての作業を終えて、コーヒータイム。初めての皆様には1時間くらいかけてゆっくりと、池田武邦さんのこと、邦久庵のこと、戦争から高度成長期、そして環境の時代に至るまでのこと。じっくりとご案内させていただくことができました。帰り際の参加者の皆さんの笑顔、本当に印象的でした。
次回は7/7(日)の七夕お味噌会。すでに本日参加された皆さんが多数予約をしていってくださいました。次回こそ定員20名になりますので、ご検討中の方はどうぞお早めにお申し込みくださいませ。
■6/9当日のスケジュール
〜11:00 集合(早目に着かれた方はウェルカム抹茶あり)
11:00〜 梅肉エキス作り(梅干しの30倍の効果といわれています)
12:00〜 梅御膳で昼食会
13:00〜 初訪問の方は、邦久庵ご案内
13:30〜 梅干し・梅ジュース・梅酒作り体験(途中お茶休憩)
16:00〜 解散
※実習したものは、邦久庵で熟成します。
※当日はご協力の方が予め仕込んだものを味見いただけます。
※もし前後お時間のある方は準備・お片付け・お掃除などご協力ください。
■邦久庵の保存と邦久庵倶楽部について
2012年ごろより空き家となっていた邦久庵は、2016年秋から有志・邦久庵倶楽部による保存活動を経て、2019年より株式会社SLOW LIFE JAPANと一般社団法人邦久庵倶楽部が共同で管理運営していくことになりました。SLOW LIFE JAPANは当面の建物補修とゲストハウス運営を、邦久庵倶楽部は長期的な視点での建物保存・建物および池田武邦氏の思想の伝承・日本文化や地域価値の発信を担っていきます。
邦久庵ではこのように、日英の有志が協力して取り組む、全く新しい形の建物保存に挑戦しています。趣旨にご賛同いただける皆さまの奮ってのご参加と篤いご支援をどうぞよろしくお願い致します。